V.A.
續・大名古屋軍歌

定価: 2,376円 (本体価格2,200円+税)

  • 商品番号: G10014
  • 2014/10/19 発売
カートに入れる:


まだまだ埋もれていた軍歌音源は存在していた!『幻の大名古屋軍歌』秘蔵音源!
初のタイアップ書籍となる<ぐらもくらぶシリーズ>『幻の大名古屋軍歌』辻田真佐憲著(えにし書房)の発売に先駆け「大名古屋軍歌」に収録がかなわなかった幻の軍歌・戦時歌謡音源をまとめた拾遺集として帰ってきた!
戦前において東京・大阪の中間地点の名古屋で奮闘したツル・アサヒレコードは、東西の大手レーベルに伍して国威発揚の情報発信をしており、その意気込みを今再発見する。
「大名古屋軍歌」発売から2年、愛国ビジネスの勃興が世を賑わせているがその原点がここにある!レコード会社の逞しくもワルノリは歴史的資料としても微笑ましい面もあるが、人間の行う営みが時空を超えても変わらないという現実も、本とCD2枚を併せて触れてみることによりリアリティを持って感じることができるであろう。
監修は幻冬舎新書「日本の軍歌 国民的音楽の歴史」、晋遊舎ムック「日本の軍歌」、社会評論社「世界軍歌全集 歌詞で読むナショナリズムとイデオロギーの時代」他で軍歌&プロパガンダ研究家として著名である文筆家・辻田真佐憲氏。

企画・復刻:保利透
監修・解説:辻田真佐憲
寄稿:毛利眞人
※お得な2枚組セット販売の「幻の大名古屋軍歌CDセット(「大名古屋軍歌」&「續・大名古屋軍歌」)」もございます。「大名古屋軍歌」をまだお求めで無い方はそちらの方がお買い得です。
『幻の大名古屋軍歌CDセット』はこちら!

収録曲:
01 噫従軍記者の歌(血染の鉄筆) 歌手:黒田進
02 航空大行進曲 歌手:黒田進
03 雪の戦線 歌手:江頭林二郎
04 陸戦隊行進曲 歌手:黒田進
05 防空の歌 歌手:黒田進・毛利幸尚
06 昭和青年の歌 歌手:岡本喜美子・黒田高守・三島康子・津笠茂子・水沢周国・松浦祥明
07 昭和青年愛国歌 歌手:昭和青年会合唱団
08 昭和青年神軍歌 歌手:昭和青年会合唱団
09 躍進節 歌手:東京幾松/黒田進
10 日満おどり 歌手:東京幾松
11 輝く大満洲 歌手:黒田進
12 祖国の前衛 歌手:高沢清(橋本一郎)
13 若しも召集令が下ったら 歌手:母里欽也(近江俊郎)・市三
14 上海陸戦隊の歌 歌手:名響合唱団
15 南京陥落祝勝歌 歌手:アサヒ男声合唱団
16 凱旋(あな嬉し喜ばし) 歌手:アサヒ男声合唱団
17 漢口陥落だより 歌手:大久良俊(近江俊郎)
18 軍艦行進曲 歌手:名響合唱団
19 爆撃千里 歌手:大久良俊(近江俊郎)
20 五・一五事件 血涙の法廷(海軍公判)演者:栗島狭衣・其の一党

・10月19日同時発売の『あなたは狙われている ~防諜とは~ スパイ歌謡全集1931-1943』はこちら!
・10月19日同時発売の『泊/霽月小曲集』はこちら!


「時局便乗・粗製濫造こそ軍歌の本質である」 辻田真佐憲(ライナーより)
アサヒ蓄音器商会は、大正時代から昭和戦前期にかけて名古屋に存在したローカル・レコード会社である。代表的なレーベルとして「ツルレコード」と「アサヒレコード」を擁し、首都圏・関西圏の大手企業に伍さんとして、次々に尖鋭的な企画を打ち出していったことで知られる。
いつの時代も中小企業が生き残るためには、どこよりも早く、他がやらないようなニッチな分野で勝負するしかない。この原則は、1930年代アサヒ蓄音器商会でも一緒だった。1931年に満洲事変、1937年に日中戦争が勃発したときも、この会社の考えたことは一つだった。すなわち、「戦争は商機だ、ドンドン軍歌を売りだせ!」。 早く、早く、とにかく早く。大手レーベルに遅れては勝ち目がない。だから、ツル・アサヒの軍歌は、パクリあり、替え歌あり、使い回しありの、実にメチャクチャな様相を呈した。何しろ会社の存続がかかっているのだ。時局便乗? 粗製濫造? 大いに結構! 外聞など知ったことか、というわけである。中には、「こんなものまでレコードにしたのか」と思われるものも少なくない。
しかし、軍歌とはそもそも日清戦争以来「儲かる商品」であった。ナショナリズムに燃えたつ民衆はこれ以上ない軍歌の消費者だったからだ。そこで、日本の企業は明治時代から我先に軍歌を濫造し、金銭を稼いでいたのである。従って、ツル・アサヒの軍歌は、ローカルでありながら、実はユニバーサルでもある。なるほど一見すれば、単なる中小企業の苦し紛れの商品だろう。だが、その先には看過できぬ普遍的な問題が控えている。すなわち、軍部だけではなく、企業や民衆といった民間部門も自発的に戦争に加担していたという問題である。
それゆえ、時局便乗・粗製濫造を侮ってはならない。これこそ商品である軍歌の本質にほかならないからだ。中でも尖鋭的な企画を出し続けたツル・アサヒの軍歌ほど、この問題を我々につきつけてくれるものもあるまい。
これは過去の日本の話だけではなく、現在・未来の世界にも当てはまる話だろう。例えば、我々の身近に低劣な「愛国コンテンツ」が存在しないだろうか。低劣とバカにするのは結構。だが、その影響力は決して小さくない。大名古屋の軍歌はまさにその論拠を我々に与えてくれているのではないだろうか。

辻田 真佐憲(つじた まさのり)
1984年、大阪府生まれ。文筆家・プロパガンダ研究者。慶應義塾大学文学部卒業。著書に『世界軍歌全集 歌詞で読むナショナリズムとイデオロギーの時代』(社会評論社)、『日本の軍歌 国民的音楽の歴史』(幻冬舎新書)。監修に『大名古屋軍歌』(ぐらもくらぶ)、『日本の軍歌』(晋遊舎ムック)などがある。


Copyright © 2017 META COMPANY. Powered by Zen Cart / bigmouse Inc.